お礼奉公で看護師が病院を妊娠して辞めるのってOKなの?(現役ナースの考え)

看護師の生活
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「お礼奉公」という看護師の学費を病院が負担してくれる制度をご存知ですか?

貯金がない方でも看護師になれる素晴らしい制度なのですが、色々と制約があるのも事実です。

ここでは「お礼奉公」という制度について「学費を出してくれた病院を妊娠などで辞めた場合はどうなるのか?」等という事について述べていきたいと思います。

現役看護師としてぶっちゃけた意見を述べたいと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さいね!

 

お礼奉公とは?

実は私自身、専門学校に入学するまでこの制度の事を知りませんでした。

お礼奉公とは病院との契約にもよりますが、病院側が学校の授業料を支払う代わりにその病院で一定の期間働くと返済しなくて良いという制度です。(看護奨学金制度とも言います。)

他には、都道府県・市町村による奨学金制度もあります。

期間や金額は制度によっても違います。

学生期間中、何カ月分かもしくは、月々など学費を受け取る事が出来ます。私の友人は、3,4カ月に一回病院に行って看護部長と面接してその時に学費を受け取っていました。

他には、1度面接をしてその後決まった額を毎月銀行口座に振り込まれているという子も居ました。

 

学費は3年の専門学校に行く場合など年間100万として少なくても300万はいるでしょう。

プラス、携帯代など雑費も掛かります。

社会人だと、携帯はもちろんながら車の支払いや保険代なども掛かるのではないでしょうか。

そして看護学生は忙しく、テスト勉強や実習が始まるとバイトも難しくなります。

そのため、学費や生活を心配する事なく勉学に集中出来、その病院で一定期間働くと返済しなくて良いというのは有難い制度ですよね。

お礼奉公で看護師が病院を辞めるとどうなる?

お礼奉公という本当に有難い制度ですが気を付けなければいけない所もあります。

まず、就職先が限定されてしまう事が多いです。

 

そして、就職し一定の期間中(病院にもよりますが私の友人は払って貰った年数×1.5年と言っていました。)に退職を願い出ると「一括返金」を求められる場合が多くあります。

(病院によっては分割という場合もあるそうです。私の友人は病院側と相談して分割にして貰い返済していました。)

 

多い場合だと300万ほどになりますし、それを一括返金なんて無理ですよね。

病院によって条件は違いますが、働いた月を減額してくれるところもあれば、働いた期間も関係なく全額返金しなければならないところもあります。はたまた、違約金が発生する所もあるようです(*_*;これは辛い!

 

なので、お礼奉公すればお金返さなくて良いんだ!!!

と、軽い気持ちで考えては後悔してしまうかもしれません。

 

看護師は感情仕事とも言われる仕事で、やりがいや喜びもありますが。

辛い苦しい事も多くある職業です。どこかのタイミングで辞めたい!と思う時も出てくるかもしれません。

そこで、お礼奉公の期間が自分を苦しめてしまう事もあるかもしれないという事も理解しておきましょう。

お礼奉公ではなく国の公的な奨学金という選択肢も

例えば、就職したい病院がまだ見つかっていない。もしかしたら、県外に就職するかもしれない。でも、学費が苦しい。

そんな場合は国の公的奨学金制度などを利用しましょう。

私自身はお礼奉公ではなく国の奨学金制度を利用していました。

返還の義務はありますが自分の選択肢の幅は増えます。

私は学生になる前から働く病院を決めるという勇気が持てませんでした。

お礼奉公中の看護師が妊娠したら辞める事は可能?

女性だとこれから結婚、妊娠の事についても考ますよね。そして、これに関してはお礼奉公中の妊娠であれば、辞めることは難しいでしょう。

 

お礼奉公中の期間に妊娠・出産した場合は産休・育休があるため休みは取る事は可能ですが、その期間は休職中のためカウントされないようです。

そのため、復帰してからお礼奉公の残りの期間を働く必要があるでしょう。

 

復帰してからは時短勤務になるので、子供が小さいうちは日勤のみになります。

子供の熱が出ると早退しなくてはいけないし、16時が定時だとしても緊急入院の対応や記録をしているとほぼほぼ定時には帰れません。

育休が終わって復帰した先輩が、定時に帰れず病院の託児所に子供を待たせる事が多かったためイライラしながら記録を打ち込む姿をよく見ました。

 

もし出産して子供が出来るとお金も掛かりますし、それがお礼奉公中であれば更に辞める事は難しそうですよね( ;∀;)

まとめ

学費が苦しいけど看護師になりたい!!!!という人にとっては病院や都道府県・市町村のお礼奉公の制度で学費や生活費が助かる本当に有難い制度だと思います!

しかし、配属される部署がどんなところになるかは就職してみなければ分かりません。

希望が通らないかもしれないし、人間関係が酷いところもあるかもしれません。

もし、自分が辞めたくなってもお礼奉公の制度があるがために辞める事が難しくなる可能性もあります。

妊娠・出産に伴いもしかしたら職場を転職したいと思うかもしれません。

 

私の友人は「そこまで調べずに○○病院からお礼奉公で契約してしまったけど、○○病院に実習に来てみたらここの病院に就職したくなったからもっとちゃんと調べたら良かった~」と言っていました。

なので、自分の今後のライフプラン等よく考えてその制度を上手く利用出来たら良いですね!!!

 

 

 

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